寄席などで噺家さんが使う扇子を、高座扇と呼びます。噺のなかで蕎麦を手繰る箸やキセル、釣り竿にまで変身する大切な小道具ですが、高座での使い勝手が良いよう、長い歴史の中で大まかな規格が定められてきました。
サイズはやや大ぶりな7寸5分(22.7cm)で、無地が基本。舞台や稽古でヘビーユースしても傷みにくいよう、骨数を13〜15本と少なめにし、1本1本が幅広く丈夫に作られています。今回国内の由緒ある扇子工場の協力を得て、イレギュラーな絵柄付き本格高座扇が実現しました。
絵柄はもちろん、画伯の筆によるもの。「モエオチ!」収録の演目「シー・バハマ〜なんてったって地下アイドル〜(芝浜)」で未来からやってくる、「とあるネコ型ロボット」を写実的なタッチで描いていただきました。8月5日(日)にAKIHABARAゲーマーズ本店とアキバソフマップ1号店で行われた萌え落語ライブでも、この扇子が用いられました。
材質:竹・特性和紙
加工:UVインクジェット印刷
サイズ:7寸5分(22.7cm)