取材で、プライベートで、また取材で。ナタリーの記者がライブに行く回数は、世間平均の会社員に比べたらかなり多いと思われます。スタンディングのライブに欠かせないアイテム、といえばタオルなのですが、ここで試されるのが、どんなタオルを首に掛けるのかという人生の難題です。
その日ステージに立つアーティストのタオルがあれば、たぶんそれがベスト。でも物販が行列だったり売り切れだったり、そもそもタオルを作ってないかも。なによりそんなにいろんなバンドのタオルを所有できるわけもなく、かといって別のアーティストのタオルを持ってくのも場違いかな、なんて。
そんなわけで、「自分用に欲しいグッズある?」と社内アンケートを採ったとき、いちばんに挙がったのがタオルでした。自分たちのタオルがあったらどんなライブ会場にでも持っていけるし、角が立たない。加えてカッコ良かったらアピールにもなるし、言うことなしではなかろうか。
グラフィックは、マルチネレコードのアートワークやKis-My-Ft2のDVDジャケットも手がける気鋭のデザイナー、GraphersRockこと岩屋民穂さんにお願いしました。幾何学図形を組み合わせたタイポグラフィは彼の十八番。ナタリーロゴはちょっと控えめに、でも首に掛けるとさりげなく主張する位置に入れてもらいました。
タオル地は5つのメーカーからサンプルを取り寄せ、首に掛けた際の馴染みに留意して選びました。薄くてペラペラでも、厚くてゴワゴワでもいけないのです。カラーは差し色に使いやすく性別を問わないパープルをチョイス。売り切れたら色違いを作れるかもしれませんが、まずはこの色から始めたいと思います。