──ONIGAWARAのお二人がうすた京介先生を知ったきっかけを教えてください。
斉藤伸也(Vo, GAYA, Programming) 中学生のときに、学校で「ウォンチュ!」とか、やたら変な言葉が流行り始めて。友達に「それなんなの?」って聞いたら「マサルさん」に出てくるセリフだったんです。それ以降は全巻集めてどっぷりハマりました。
竹内サティフォ(Vo, G, Programming) 僕も「マサルさん」でうすた先生を知りました。その当時「週刊少年ジャンプ」で「ドラゴンボール」とか「SLAM DUNK」とかが連載されてる中でいきなりシュールなマンガの連載が始まって、「なんだこれ」って思って読み始めたら面白くって。マンガに出てくるいろんなポーズを友達みんなでやったりしてました。
斉藤 セリフがいいんだよね。「クリナップ・クリンミセス!」とか。発語の快感があって口に出したくなる。あと「マサルさん」には突然昔のマンガみたいな劇画タッチのカットが入ってくるんですけど、そのサンプリングみたいな手法には無意識に影響を受けてるのかな。あと、シュールなものをキャッチーに見せるのも、うすた作品の好きなところでシンパシーを感じますね。
竹内 ひねくれ感がいいんですよ。自分たちはどこか王道ではいきたくないっていうところがあるんですけど、うすた先生の作品にもそういうものを感じます。
斉藤 それを「ジャンプ」というメインストリームでやってるのがすごくカッコいいんだよね。
──お二人はうすた先生とは以前から交流があったそうですね。
竹内 はい。ある日、突然うすた先生からTwitterのDMが来たんです。「ライブ行ってもいいですか?」って。もう「ぜひ!」と。先生は音楽が好きな方なんですよね。
斉藤 その後も「TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)」でばったり会ったりして。「TIF」ではリリスク(lyrical school)のTシャツを着て、汗でビッタビタになってらっしゃいました (笑)。
──今回のコラボでは、どんなリクエストをしたんですか?
竹内 僕らが「マサルさん」で育ったから「『マサルさん』タッチで描いてほしい」ってお願いしました。今もマンガを描かれている方に昔の作品のタッチで描いてくださいって言うのは失礼かなと思いつつだったんですけど、快くOKしてくださって。でもここまで「マサルさん」にしてくれるとは。しかもちゃんとONIGAWARAってわかる感じに描いてもらえたのですごくびっくりしました。
斉藤 僕らの人格形成に大きく影響を与えた方が僕らのイラストを描いてくださるなんて。こんな幸せなことはないですよね。このイラスト、僕らそのものですもんね。額に入れて部屋に飾りたい。
──このイラストでどんな商品を作りましょうか?
斉藤 定番だけど、イラストを大きく使ったTシャツは作りたいよね。ロゴを背中に入れて。あと個人的には手帳型のiPhoneケースがなぜか妙に好きなので、iPhoneケースも作りたい。
竹内 あとクリアファイルとか下敷きとかもよくない? 制服着てるし、学生っぽい雰囲気だからさ。
斉藤 いいね! せっかくだから「マサルさん」が連載されてた当時っぽい、懐かしい感じのするグッズが作れたら面白いね。
竹内 ONIGAWARAを知らない人でも、うすた先生や「マサルさん」のファンの方にも手に取ってもらえたらうれしいですね。